キング・オブ・インナーマッスル!!
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前回は、インナーマッスルとアウターマッスルの関係についてお話ししました。
今回は、インナーマッスルの中でも大事な筋肉、「腸腰筋(ちょうようきん)」に関してお届けします。
腸腰筋とは、背骨(腰椎)の横から股関節の内側につながっている筋肉です。
腰骨の内側から指3本のところ(腹直筋と腹斜筋の間)に指を差し込むと触れられる筋肉です。
「丹田」とも呼ばれ、身体の中心といわれる場所です。
この筋肉が重要とされる理由は、上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉であり、足を上げる、着座の際に骨盤を立てる。
姿勢を維持するといった、さまざまな動作を支えているからです。
加えて呼吸や自律神経にも深い関わりを持っています。
そんな腸腰筋が弱ってしまうと呼吸が浅くなったり、自律神経がバランスを崩したり、膝、足首、腰、背中、首、肩、頭、肘、手首など、身体の各所で痛みを生じる恐れがあります。
さらに骨盤が上体を十分に支えられなければ、猫背や足が上がらないといった姿勢不良や機能不全、捻挫、転倒などのケガへの懸念が残ります。
次回は、大切な腸腰筋をどのようにして鍛えるか?
そして、どのように弱化を防ぐかについてお伝えしたいと思います。